お口の健康管理に気をつけて
暑くなってくると、体の「だるさ」や「食欲の変化」、寝苦しさなどに目が向きやすくなります。一方で、お口の健康管理はつい後回しになりがちではないでしょうか。
実は、暑さや疲労が重なる時期は、お口の中の環境にも変化が起こりやすくなります。汗をかいて体の水分が失われたり、疲れで歯みがきが短くなったり、甘い飲み物を口にする機会が増えたりすると、むし歯や歯ぐきのトラブル、口臭、口のネバつきなどが気になりやすくなることがあります。
暑さによるお口の変化と起こりやすいトラブル
唾液には、お口の中の汚れを洗い流す働きや、細菌が増えすぎないように保つ働き、歯を守る働きがあります。そのため、口の中が乾いた状態が続くと、ネバつき、口臭、食べかすの残りやすさが気になりやすくなります。
また、暑い日はスポーツドリンク、ジュース、甘いカフェ飲料などを少しずつ飲む機会が増えることもあります。水分補給は大切ですが、糖分を含む飲み物を長時間かけて飲み続けると、お口の中がむし歯になりやすい状態に傾きやすくなります。特に、のどが渇くたびに甘い飲み物を飲む習慣が続く場合は注意が必要です。
【対策】
甘い飲み物を飲む場合は、時間を決めて飲む、飲んだ後に水を飲む、だらだら飲み続けないといった工夫がおすすめです。
お口の乾きが気になるときは、口呼吸になっていないか意識することも大切です。また、食事のときによく噛むことで唾液が出やすくなり、お口の中をうるおす助けになります。ガムを利用する場合は、砂糖を含まないものを選ぶとよいでしょう。
疲労による生活の乱れとお口への影響
特に夜は、1日の食事や間食でついた汚れを落とす大切なタイミングです。疲れている日ほど「今日は簡単でいいかな」となりがちですが、歯と歯の間や歯ぐきの境目には汚れが残りやすいため、短時間でも意識して磨くことが大切です。
また、疲労や睡眠不足、ストレスが続くと、体の調子が崩れやすくなります。もともと歯ぐきに炎症がある方では、腫れや出血、違和感などに気づきやすくなることもあります。
さらに、ストレスや睡眠の乱れは、歯ぎしりや食いしばりと関係することがあります。朝起きたときにあごが疲れている、歯が浮いたように感じる、肩やこめかみのこわばりが気になる場合は、無意識に歯に力が入っている可能性もあります。
【対策】
たとえば、「夜だけは丁寧に磨く」「フロスまたは歯間ブラシを1日1回使う」「寝る前の甘い飲み物を控える」「こまめに水分をとる」など、できることを習慣にしておくと、お口の環境を整えやすくなります。
歯みがきは、強く磨くよりも、歯と歯ぐきの境目、奥歯、歯と歯の間を意識してやさしく丁寧に行いましょう。歯ブラシだけでは届きにくい部分もあるため、フロスや歯間ブラシを取り入れることも大切です。
また、歯ぐきの腫れや出血、口臭、口の乾き、あごの疲れなどが続く場合は、自己判断で様子を見続けず、歯科医院で相談しましょう。日頃のケアでは落としきれない汚れや、気づきにくいトラブルを確認するためにも、定期的なお口のチェックが大切です。